2015年7月30日木曜日

参議院 平和安全特別委員~歳費に見合うのは誰か

山本太郎議員が総理を追い詰めていますが、
本来は彼が希少なのではなく、彼以外の議員が同様の問いを立てないことの方が不可思議ですね。このこと一つ取っても、いかに異常な状況であることが推し計れるかと思います。

また、続いて総理の盟友の荒井議員が論を披露しています。
こと原発については正面から反対の姿勢で、ウクライナ政府報告書に学べとの言でした。
荒井議員はチェルノブイリ法に倣えとも提唱しています。
本当は夜のニュースでオンエアして国民全体で考えるきっかけにして欲しいものです。

1:15分頃からです。


2015年7月29日水曜日

届かぬ声と届いてしまうものの狭間で

(7/29)「子ども・被災者支援法」基本方針改定 に関する政府・市民意見交換会と記者会見~支援対象地域の縮小・撤廃、避難者切捨ては法を踏みにじるもの~

避難の必要性を否定した原子力規制庁が出席するようです。
避難者を無視した見解を続けるのでしょうか。
南相馬市からも多数の方が駆けつけます。 

さて、本日1号機のパネル撤去が開始されました。
空間線量に変化は無いとの報道ですが、漏出を抑えていた蓋を取り去るのですから
汚染物質の飛散は間違いないところです。
放出Bq量に全く言及しない点においてはマスコミは機能不全を継続しています。
さらに3号機のプールから大型瓦礫の撤去を控えています。
これは正式発表が無いままですが8月2日に予定されているようです。

3号機プールの最大がれき撤去へ 全作業中断し厳戒態勢

3号機SFPの燃料交換機の引き上げは不発弾処理と同じ!?

万が一失敗すれば人が退避する事態も想定されます。
近隣地域に退避アナウンスも規制もないようです。
また風向きによっては関東圏もN95規格以上のマスクが必要になる可能性もあります。
みなさんどうかお気をつけください。

本日から8泊9日の6家族18人の保養が伊豆でスタートしました。
今月末で締めてこの企画に寄付します。

また未来の福島こども基金のニュースレターが発行されました。
活動の様子がまとめらています。
どうかこのような人々の営みがあることを、
また何方かへ伝えてください。




2015年7月22日水曜日

「自主避難者“支援打ち切り”の波紋」~NHK

おはよう日本の特集です。
これは問題提起と受け止めるべきでしょうか。
ならば別な時間帯にもっと枠をとり、事態の推移に踏み込んでほしいですね。
この背景にあるもの、「避難を選択せざるを得ない」理由について、
もっと掘り下げた説明が必要でしょう。
当然NHKの今までの報道の落ち度についても省みることにはなるのでしょうが・・・

2015年7月20日月曜日

避難者が迎えている状況について

東京新聞の記事です。
復興庁による東京・福島の説明会の様子をお伝えしてきましたが、本日このような記事がありました。
避難者にとって非常に差し迫った状況をどれだけの方が理解しているのかはわかりませんが、
記事をきっかけに問題意識が広がることを願いたいところです。

つい最近までJRの駅のコンコースは、日本に観光地は福島以外にないのかと思うくらい
福島づくしのキャンペーンでした。
既に原発事故が過去のものになっている方には、このポスターの地から、
「国の指示もないのに何故避難が必要なのか?」と思われる方もいるかと思います。
また、「安全である(と国が言っている)のに避難を続けていることは身勝手では」
という見方をする方もいるでしょう。現に当地には生活者が存在します。
こういった背景がこの問題を複雑にしています。

避難者の居場所がますます狭まるのは何故でしょうか。
それは汚染被害と避難にまつわる実相が、しっかりと事実と現実を踏まえて理解されていない点が大きいと思われます。はたして事故前と事故後の基準値の違いを理解している人、汚染の広がりの状況、そもそもの基準値の単位の読み方と意味を理解している人が、いったいどれ程いるのかわかりません。わからなければ”国の発表”を信じるか、さもなくば”何も考えないか”になってしまうのではないでしょうか。

2015年7月18日土曜日

子ども被災者支援法基本方針改訂説明会(福島)

アワプラさん配信より


冒頭南相馬・避難20ミリ撤回訴訟の方が口火を切りました。
浜田復興副大臣に放射線管理区域の基準条項を問いましたが、
大臣はご覧のように回答を避けました。
放射線管理区域はアンタッチャブルなキーワードのようです。
この態度こそが避難にまつわる諸問題の要因と言えるでしょう。
放射線管理区域は身近なところでは病院のレントゲンやCT、放射線治療の為の施設で黄色い三葉模様のマークが掲示されています。
この掲示がある場所は文字通り管理制限下にあります。
病院では特別な線源治療以外には機械作動時に放射線が出るだけでそこには汚染はありません。
一方原発の作業現場では汚染レベルにあわせてそれぞれ管理区域が設定されています。
空間線量率だけでなく汚染も基準となり体表面付着と吸入による被曝を避けるため、
汚染がある区域では防護措置としての着衣を装備し専用のマスク着用の上、
作業時間も管理下での作業となります。肌の露出も睡眠・飲食も不可で18歳未満は入れません。 
そのレベルを今回の事故による汚染地に適用すれば大きな補償対策が必要となります。
しかし、そこから目を逸らそうとする程、この問題の意識乖離は深まるように思えます。

昨日まである量の水を身体に掛けると風邪をひく心配をしていたのに、
ある日を境に水を掛けた側が、「そんなもので風邪はひかない」と言いはじめました。

風邪では済まない事態を憂慮する親御さんを、誰が責めるのでしょうか。 


福島県と復興庁 支援策転換 戸惑う山形の避難者



 

子ども被災者支援法基本方針改正説明会(東京)

昨日の東京開催の資料と映像がアワプラさんにアップされています。

 

「現状は避難対象とする状況下にないが少しは面倒みてあげるよ」
との態度で、被害者の声を受け止める意は感じられませんでした。
静岡や京都からも避難者の方が駆けつけていましたが、
その労に見合う対応がなされているのか疑問です。
車椅子の方もおられて、事故発生時の避難における障害者への対応について疑義と憂慮を
唱えていらっしゃいましたが、深刻な問いに対する回答が真摯であるかはご覧になって確認してみてください。
根拠データを伴なわない形で避難者数が減少化傾向にあるとの報道を見かけますが、
いまだでも相当数の避難者がいるはずです。以前15万人と言われていましたが、
20キロ圏内と飯舘村を合わせた避難指示区域だけで約10万人程度です。
約5万人が避難指定区域外避難者だったわけです。
急に3万人~4万人も減っているのでしょうか。
ごく少ない公開説明会は何度要望してもその告知は常に唐突で開催まで期間が短く、
利便性を逆に追求したような日時、会場設定です。
アンテナを常に張る労力をされているか、または意識のある繋がりの中で情報を知り得る人のみ
が辛うじて参加可能な説明会は、ともすれば抗議の防波堤となり、
リピーター対応の場になりつつある感があり、多くの避難者に寄り添う形とはなっていません。
声を上げる被害者を世論の片隅へ追いやりマイノリティー化することにより、
やがては国全体の中で異端者集団の位置付けにし排除したいのでしょうか。
何れにしても被害と被害者は無きものへとする動きが明らかな中、
望まれるものの中の一つに一般の方々の被害実相への理解と把握による現状認識があります。
この事態を看過するとまた一歩歪な国家に近づきます。
人の痛みを認めず排除する体制はいつ何時、あらたな形で苦難を齎すかわかりません。
それは、何処に住んでいても、どのような生活をしていても受難と受忍を強いるのではないでしょうか。

本日(18日)の福島開催は13:30~中継が入ります。

連日の参加者の方々が東京での宿題を追うでしょう。
Hsinkの代表の方も会場入りするようです。

2015年7月15日水曜日

愛情を知る者


復興庁が、子ども被災者支援法の改定案を示し、現在パブコメにかけています。「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針の改定(案)」

声明:「子ども・被災者支援法」基本方針の見直しについて ~法を無視した「基本方針」は許されない

毎度のことですが準備期間の短い日程で予定されています。
応募締め切りにご注意ください。
東京説明会(7月17日(金)18:00~@TKP赤坂駅カンファレンスセンター ホール13A)、

福島説明会(7月18日(土)13:30~@コラッセふくしま多目的ホール

前回の福島は参加者も少な目ですが、それでも会場からは真摯な問いかけがありました。

前回の東京・有明での浜田復興副大臣の発言 

逃げるように退席しましたね。


かつて少年院の教官をされていた白浜さんがその頃を振り返って話した言葉を思い出します。
「愛情を知らないで育った子供に愛情を教えることは難しい」

この国は愛情を与えないで子供達を見捨てようとしているように思えます。
どんな国になってしまうのでしょうか。
自分達を助けようとしない大人の中で育つのです。

2015年7月12日日曜日

気持ちを繋いでいくもの

白浜さんがブログでも綴られいますが
心無い国の対応に対して異を唱え被害者救済の立場を堅持している方々がいます。

アワプラさんでも伝えらていますが、
Hsink代表の方のハンストや行政交渉の陰では既にシナリオが出来上がっていたわけです。
被害者、避難者は邪魔者なのでしょうか。
先日行われた避難者の懇親会に出席された方が仰っていましたが、
「世の中の95%はだいたいお金で解決できる。でも故郷に根ざしたコミュニティ、人の繋がりや市域に根ざした思いはお金ではどうにもならない」と。
また、その方が電車で福島に関する書類を見ていたところ、隣の方から、
「避難者の方ですか。貴方は私達の税金で支えられているんです。もはや差別の対象と見られているんですよ」と言われたそうです。
他にも避難先の地域交流運動会に参加したら「億万長者が走っている」とか、
避難先に家を建ててご近所に挨拶に廻ったら翌日示し合わせて挨拶の品を返されたとかの話しがありました。焼け太りと思われているのでしょうか。
どんなに積まれてもそんな事態にはなりません。
(実際は細かい遣り取りの果て状況に見合うとは言い難いのでないでしょうか)
実際の状況は県内の方でさえ誤解している方も多いようです。
人生の晩年に故郷をなくして知らぬ土地に居所を求める方、避難先や仮設で旅立つ方の有り様をみても、果たして同じことが言えるのでしょうか。
そして皆さん、お子さんやお孫さんのいらっしゃるのです。
そしてその子ども達の置かれた状況も推して知るべしです。
問題は複雑多岐に渡り、解決されないまま新たな問題を生み出しているのが現状と思えるのですが・・・

それでも心ある方々はたくさんいらっしゃいます。